わやわやストーリー

★お店の全てを変えた
盲目のお客様の一言に感動★

わやわやの名物となった
曲のリクエストボード

この始まりは実は
盲目のお客様の一言から始まりました

この方との出会いは、
お店にかかってきた電話

「今そちらのお店に行きたいのですが、
私は目が見えないので場所がわかりません。
今さくら野にいるのですが、どうしたらいいでしょう?」

という内容の電話

その当時、お店がオープンして5ヶ月
オープン景気も去り、
これからどうしていこうか
悩んでいる時期でした

私は、迷わず迎えにいくことにしました

行ってみると、
黒いサングラスに白杖をもった
60代後半の男性がいたので
声をかけて、名前を確認し

背中に手を置いてもらい
そのまま一緒にお店へ向かいました

その方はお店に着き、
カウンターに座りました

この方には、
カッコよく凝ったデザインのメニューも、
たくさんの飾り付けした店内も
綺麗に飾った料理も
まったく見えていません。

私達が時間をかけて作った
自慢だと思っていたものは
その方には無意味なものになりました

その中で、その方が唯一
感じることが出来るものそれは

スタッフの人情

この方にとっての1番のおもてなしは、
スタッフ自身だったんです

私達が、その方のことを思って
どうやったら満足してもらえるか考えて
全力で行動すること

メニューが見えないというのなら

どんなものが食べたいか聞いて
そのメニューにたどり着くように誘導し

飾り付けが見えないというのなら

食べられない松はつけるのをやめ
どこに箸を持っていけばいいか、わかりやすい
シンプルで食べやすい盛り付けにし

こだわりが見えないというのなら

大将が直接どんなところに気を配っているのか
対話しながら伝えるようにしました

このお客様を全力でおもてなししたいと
スタッフ全員が思っていることが
伝わったのか、
大分料理も食べ終わった頃
突然お客様からお店を変える
一言が飛び出しました

「このお店はすごく良い
今まで他のところで見えないから
たくさんお金をぼったくられたり
騙されたりしたんだ
こんなに優しくしてくれて
とても嬉しい

ただ、ちょっとこのお店に合わないと
思ってることがあるんだ

かかってる曲がね、このお店に合ってない
ここの雰囲気はこんなジャズなんかじゃ無い

懐メロかけてみてくれないか」

その時わやわやでは
ジャズをかけていましたが
曲のことを言われたのは初めてで

ジャズをかけていたのも
飲食店を勉強したという
こだわりのような部分でした

そこを否定されちょっと
寂しい気持ちになりましたが、
幸い、わやわやでは
曲をインターネットからかけることが出来る
システムの機械で曲を流していたので

昭和の大ヒットメドレーを
かけてみました

すると、その方は

「そう。ここには、これが似合うよ」

と言って、2曲ほど聞いて
お帰りになりました。
その後は、いったんジャズに戻したのですが
その方がみんな忘れられず
いつの間にかわやわやでは、懐かしい
昭和の大ヒットメドレーを
かけていました

すると、いつもお客様の会話が静かだったのが
いつの間にか、店内の曲を口ずさみ
歌う方が出て来ました

大ヒットメドレーばかりかけていたので
イントロ当てクイズや
思い出話

この後カラオケに行こう

などお客様の会話が
どんどんと弾んでいました

極めつけは、

聴きたい曲があるんだけど
かけてもらえる?

という一言

店内の音楽でここまでお客様が楽しめる

このお店にジャズは合わない
懐メロが似合ってるよ

スタッフの私達より、
ずっとお店の雰囲気をわかって
教えてくれた恩人

ちょうど今くらいの一年前の実話です

この方がいなければ、
こんなに賑やかなお店は出来なかったと思います

お店の名前の「わやわや」
わやわやとお客様が楽しめる空間を目指し
着飾るのではなく、
1人の方と向き合う営業をしていきたいと
思います。

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